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後継者育成事業 IN 高山市立中山中学校

10 時間前
読了時間: 4分

更新日:8 時間前


9月7日(月曜日)高山市中山中学校にて理容業に関する講義と技術体験を実施しました。感受性が豊かで将来の職業について考え始める年代の生徒達に、理容という仕事の魅力や技術の奥深さを直接伝える事ができ、大変有意義で充実した講習会となりました。

講師会から7名(三輪昭一、長谷川和行、山下拓也、久後靖幸、松原博晃、篠原直樹、三塚敏之)、今年度代表選手1名(松平佑威)、地元組合員3名(中村一輝、小井戸尚、黒田貢一郎)、前代表選手1名(三塚航佑)の計12名が講師として参加しました。それぞれが専門的な知識や技術、競技会で培った経験などを生かし生徒たちに理容業の魅力を伝えました。

 

「理容業界の理解と魅力」をテーマとした講義からスタートし「理容業界の現状と魅力」「理容師という仕事」「理容と美容の違い」「理容師になるための専門学校・養成課程」「国家資格・免許制度」「理容の楽しさ」などについて説明しました。

講義中、生徒達は疑問に思った事や課題について積極的に質問し、自分の考えをしっかり持って授業に参加している姿が見られました。一方的に話を聞くだけではなく、生徒自身が考え、質問し、答えるという姿勢が見られました。

 

メンズスタイルでは教諭2名をモデルとしてカットからブローまでを実演しました。普段見慣れている先生がカットによって徐々に格好良く変化していく姿に、生徒たちは興味深そうに視線を向けていました。

別のブースではマネキンを使用して2名の講師がカット&ブローを実演。10月に開催される全国大会を意識したヘアスタイルや、今年度のワールドカップ日本代表選手をイメージしたスタイルなど、普段の学校生活では見る事のできないプロの技術を披露しました。

また、シェービングブースでは3名の講師が、理容の大きな特徴であり魅力でもある「カミソリ」を使ったプロの技術を実演しました。特にカミソリを使用した「お顔剃り」を実際に見る機会は生徒達にとってほとんどない経験だったと思われます。簡単そうに見えて実は奥深いシェービング技術に、生徒達は食い入るように見入っていました。

 

後半は生徒自身が実際にマネキンを使ってヘアカットを体験しました。先ず、鋏や櫛などの道具の取り扱いについて説明を受け、その後、実際に鋏を持ってカットを行いました。

理容鋏独特の持ち方や操作には、最初はなかなか慣れず、鋏をうまく開閉できずに戸惑う姿も見られました。それでも指で挟んだ髪を恐る恐る切り進める中で、普段使う鋏とは違う専用鋏の切れ味に驚きながら、徐々に鋏や櫛の扱いにも慣れていきました。プロ用バリカンなども使用しながらカットを進める事で、ボサボサのマネキンが少しずつ変化していく過程を、自分自身の手で体験してもらう事ができました。

最後は、生徒達が自分でカットしたマネキンをプロの講師が短時間で手直ししました。プロの技術によってスタイルが完成していく様子を目の前に、生徒達からは驚きの声が上がりました。完成スタイルを前にした生徒達の、生き生きとした表情や笑顔が非常に印象的でした。

それぞれの価値観や感性によって完成した作品には、生徒一人ひとりの想像力や発想が表れていました。初めて髪を切るという感覚、自分の手で形を作り上げる喜び、そして完成した時の達成感は、普段の授業ではなかなか味わうことのできない貴重な経験だったと思います。また講師にとっても、生徒たちの自由な発想や感性は非常に新鮮であり、改めて「作る事の楽しさ」を感じさせてもらう機会となりました。

 

今回の体験をきっかけに、生徒達が将来どこかで今日学んだ事を思い出し、何かのヒントとして役立ててくれれば、携わった私たちにとってこれほど嬉しい事はありません。今回の事業を通じて、一人でも多くの生徒に理容業界の魅力を知ってもらい、将来の職業選択の一つとして「理容師」という仕事を考えてもらえればと思います。   また、必ずしも理容師になる事だけを目的とするのではなく、今日の体験を通じて「技術を身につける事」「自分で何かを作り上げる事」「人を喜ばせる事」の楽しさを感じてもらい、それぞれが将来の職業を考える際の参考にしてもらえれば、それも後継者育成事業として大きな意味があると考えます。

今後も、理容師の後継者を直接育成するという狭い意味だけではなく、次代を担う若い世代に職業の魅力や技術の素晴らしさを伝える活動として、組合・地域が率先して取り組んでいく必要があると感じました。

 

最後に感受性の高い年代の子ども達に理容業を知ってもらい、興味や関心を持ってもらう事は、将来の後継者育成に繋がるだけではなく、理容業そのものへの理解を深めてもらう事で、将来的に「理容店へ行ってみたい」「理容師に髪を切ってもらいたい」と思うきっかけにもなります。

 今回の職業体験が生徒たちの将来に何らかの形で残り、一人でも多くの若者が理容業に関心を持ってくれる事を願います。こうした活動を一過性のイベントで終わらせるのではなく、地域と組合を繋ぐ「後継者育成・業界活性化事業」として、今後も継続して取り組んでいく事が重要であると強く感じました。

 

 

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